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ニホンアマガエルの「おなかの中にいる細菌」から、がんに効くかもしれない細菌が見つかった、という研究が出て話題なのだ。

ニホンアマガエルの「おなかの中にいる細菌」から、がんに効くかもしれない細菌が見つかった、という研究が出て話題なのだ。


やったことは意外とシンプルで、ニホンアマガエルやイモリ、カナヘビの腸の中から細菌を集めて、「がんを弱らせる力があるか」を1つずつ確かめたのだ。
その結果、いくつか“効きそう”な細菌が見つかって、特にニホンアマガエル由来の Ewingella americana という細菌が、マウスの大腸がんで目立って効いたのだ。

どれくらい効いたかというと、マウスに1回だけ(点滴みたいに血管から)入れた実験で、がんのかたまりが見えなくなるところまで消えて、実験の範囲では「全部のマウスで消えた」と説明されているのだ。
しかも比べた相手として、いま使われることがあるタイプの薬(免疫の薬や抗がん剤)よりも差が大きかった、という形で紹介されているから、そりゃ驚かれるのだ。

「なんで細菌でがんが消えるの?」ってなるけど、ここも難しく言うより、イメージは2段階なのだ。
まず細菌が“がんの中”に集まりやすくて、そこで増えてがん細胞にダメージを与えるのだ。
それに加えて、体の守り(免疫)も動きやすくなって、免疫の細胞が集まって一緒にがんを攻撃する流れが起きた、という説明なのだ。

でも、ここで舞い上がりすぎないのが大事なのだ。
これは「マウスでうまくいった」という段階で、人間で同じように安全に効くかは、これから確かめる話なのだ。
研究側も、マウスでは大きな問題が見えにくかったこと(体のあちこちに居座りにくい、強すぎる反応がずっと続くわけじゃない、など)を示しつつ、次は別のがんでも効くのか、もっと安全な入れ方にできるのか、いまの治療と一緒に使えるのか、そういう現実の詰めに進む流れなのだ。



ワレワレはアマガエル
松橋利光
アリス館
2024-03-27

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